智代・アンド・スパナ(Key20th,門宝)

Key20thが発売されてから早1ヵ月以上経過しましたね。発売当初はコロナ騒動の真っただ中だった為、シングル価格が異様に高騰(特に大会PR)していましたが、多少は落ち着いてきた印象があります。

まあ未だにジョー互換の『天使の休息 かなで』

f:id:Heater:20200709234753j:plain

こいつはクソ高い(シングルで2000くらい?)のであれなんですけど。

何ならこいつ高いくせしてどこにも売ってません。どうしろと

 

そろそろ本題に入りましょう。発売当初からKey20thは『選んだ道の先 智代』と『ラブ・アンド・スパナ』を組み合わせたデッキが割と話題になってました。

少なくともツイッターではちらほら見かけてた。

f:id:Heater:20200709235223j:plain

f:id:Heater:20200709235233j:plain

3帯までに10コスト用意し、智代2体とスパナを使い、バーンとアタックダメージを連発して56すといった、いたってリーサルルートがシンプルなもの。

至ってシンプルで読まれやすいものの、智代のアタック時にはイベント助太刀が使用できない為、相手側は山を強くすることでしか対策出来なく、割と理不尽なダメージを1ターンで生み出せます。

今回は、これらのカードでいかにリーサルを決められるかを僕自身が考えた結果を記そうと思います。

勿論、この記事以外のデッキタイプは確実にあると思うので、あくまでも参考程度にしてもらえれば。

 

 

デッキ構築

f:id:Heater:20200710000244j:plain

一枚一枚投入理由とか解説してたらキリがないので、僕が「このカードは確定枠だろう」と勝手に思ってるカードだけに絞って解説します。

(当然、智代とスパナは解説しません。)

 

カード解説

一枚目

f:id:Heater:20200710000532p:plain

『意外な優しさ 佐々美』

登場時に3枚を山から控えに送り、それらが全部別色だったらそれらの中から選んで手札に加えるという効果と、クロック入れ替え効果を持っています。

この効果の強い点は、ノーコストで3落下しつつ、運が良ければハンド消費をせずに済むうえ、手札に加えるカードはなんでもいいというというもの。

佐々美で佐々美を加えた時は脳内麻薬を分泌します。このカードは麻薬。

このカードのおかげで大体控え室が肥えてる為、山サーチを採用する必要が無く、かつ序盤の山の弱さを解消できるため、問答無用で4枚採用。

序盤での使いやすさはもちろん、後半での山札調整にも効くため、序盤・中盤・終盤隙が無いよね。

 

2枚目

f:id:Heater:20200710001446p:plain

『Jumper 恭介』

麻薬その2。

1/0/5000のCXシナジー持ち。CXシナジーでは強制的に山札から3枚を落とし、その色の種類のレベル以下のキャラを回収という効果。

このカードで運が良ければ智代を回収してリーサル準備、2~0レベルを回収する場合はその時の状況に合わせてって感じです。

このカードの何より強い点として、レベル1以下は確実に回収できるため

「恭介でCXコンボ→恭介を回収して次のターンでまたCXシナジー→前ターンにやられてた恭介回収」

というループが可能であるという点。

対応も門なので優秀。ほぼ連打可能なのでこのループ戦法はかなり現実的です。

f:id:Heater:20200710001904p:plain

イラストもいいですよね。このシーン、何回も観てますけど未だに泣いちゃいます。

このカードを使う上で一応気を付けておきたいのが、強制3落下な為、リフレッシュを挟んだ場合、恭介の効果で落下したカードは控え室に置かれず山に行ってしまう事。

その場合、CXシナジーで何も回収できない状況が起こりえます。なので山札調整は毎ターンきっちり行いましょう。

 

3枚目

f:id:Heater:20200710002604j:plain

『守りたい場所 静流』

1/0/5500で相手をリバースさせた時、CXが置かれている場合のみ山ストブする効果。

デメリットとして、このカード以外はサイドアタック出来なくなります。

このデッキのCXトリガーが宝と門である為、ほぼ毎ターンCXを貼り続けられます。しかも素のパワーが5500と高く、CXと合わせて6500まで伸びるため、ストブも決まりやすいです。

他のカードがサイドアタック出来ないのはほぼデメリットとして換算しません。CX置いてるんだからサイドなんてしないですし。助太刀されたらそれまで。相手に手札を消費させたと考えましょう。

ただし、最終局面でうっかり静流を出してしまいサイドによる打点調整が出来なくなる、といった場面にだけは気を付けておきましょう。

 

4枚目

f:id:Heater:20200710003540j:plain

『浮世離れした少女 ことみ』

0/0/2500で、相手をリバースさせたら味方をレストさせ後列に移動させる効果。

このデッキでは序盤から3パンしていかないと最低ラインの10ストックが溜まり切らないです。

その為、よく使う『意外な優しさ 佐々美』と一緒に殴ったりするためにこのカードは4枚採用。

このカードのおかげで序盤の必要リソースががっつり減りました。リバースしてるキャラもレストさせて再利用できるのはやっぱり強い。両断互換最高。

f:id:Heater:20200710014840j:plain

この効果はこのカードが初出なのかな。P4って事は結構古くからある効果なんですね

 

5枚目

f:id:Heater:20200710004228j:plain

『秘めた魅力 沙耶』

0/0/3500で、イベントと助太刀がプレイできない代わりに、中央に移動することが出来る効果。

正直『天使の休息 かなで』とフルとっかえしたいと思ってるカード。けどかなでが高すぎるし入手困難だしで仕方なくこのカードを採用。

一応ことみで中央のキャラを後ろに下げて沙耶の移動先を空ける、というプレイも悪くないのでお気に入りではある。

3500で移動できるのはさすがに強いので、まあほぼ割られない。

例え1帯にまでこいつが居座ってしまっても、元々レベル1の助太刀は採用してないのでデメリットなんて無い様なもの。

むしろそれで相手が盤面に甘えてきたらラッキー。静流で嬉々として割りに行きましょう。

 

6,7枚目 集中編

f:id:Heater:20200710005358j:plain

f:id:Heater:20200710005435j:plain

『Jumper 理樹』と『叛逆のために ゆり』

両者共に控え集中。

理樹の方は少し特殊。2枚落下させ、それらが別色であれば控え回収という効果。

このデッキは佐々美のために多色採用しているため、さらに恩恵を受けられるように理樹を採用。

ただし、後半は必然的にCXが緑,青の配色なので色が被りやすくなるため、純粋な集中も採用した感じ。

つまり、0~2帯前半までは理樹を使い、2帯前半~最後まではゆりを使用するといった流れです。

実はこの流れがこのデッキコンセプトに無茶苦茶合っている。

理樹にはCXが置かれたときに1キャラにパワーを+1000する効果が備わっている。Key20thの中では、集中が持っている最高峰のパワーパンプ。

この効果を静流に使用して静流を7500以上まで上昇させ、助太刀圏外にまで持っていったり、ガウルライン(6500)を恭介で500勝ちさせて助太刀を使わせ、残りの面を静流で確実に割る、という使い方が可能。

2帯に入るとパワーパンプしても相手の早出しに対応できずにじり貧になる為、ゆりの集中でリソースを誤魔化していきます。そしてついでに智代を回収したり。

パワーパンプ付きの控え集中があれば問答無用でそっちを採用したんですけど…。

 

回し方

・マリガン

キープ候補としてはレベル0以外なら『ラブ・アンド・スパナ』『誰よりも、誰よりもそばに』『Jumper 恭介』

スパナはサーチできない為、引いたら必ずキープ。恭介とその対応CXもキープ。ただしここら辺はあくまでも他手札のレベル0が優秀だったらの話。対応CXは門トリガーや『家族の絆 乙坂歩末&乙坂有宇』で回収できるので捨ててもよし。

このデッキはレベル0の枚数が25枚もあるので、引けないわけがないです。

なので前半にあまり使用しない『叛逆のために ゆり』と『もう一人の少女 美砂』などのレベル0は捨ててしまってもOK。

 

・レベル0

基本はことみや沙耶で難なくストックを貯める。ここでは可能な限り3パンをし続ける。その傍ら、佐々美を使用したり集中を使って1帯に備えましょう。

 

・レベル1

レベル1に上がったらすかさず恭介のCXシナジーを打つ。これでまだ連打出来そうだったら恭介や静流を回収。いまだ後列が整っていなければそちらも回収。

ここの時点では智代を1枚だけキープしておく感じ。2枚目以降の智代を拾えそうでも、まだ回収せず、相手の早出しに対応するべく『鋭い眼光 吉野』や『優等生の仮面 佳奈多』の回収を視野に入れましょう。

 

・レベル2

相手が早出ししてきたら『鋭い眼光 吉野』や『優等生の仮面 佳奈多』ですかさず除去。そのついでにCXを連打して静流でストブしたり恭介で回収作業を行う。

このデッキは2帯が非常に脆いため、出来るだけ早くこの帯を抜け出します。先上がりでもよし、後上がりでもよしです。

先上がりする場合は相手のダメージを5以上にはしておきましょう。智代でのリーサルは2-5以上でないと現実的ではありません。

 

・レベル3

やることはただ一つ。智代を2体出してスパナを打ってそれで56せることを祈るのみ。例え56せなくとも3-4以上になっていれば御の字です。次のターンに適当に3体並べてCX打って終わらせに行きましょう。

 

・全体を通して

ストック管理は常に意識しましょう。最低ラインは10ストックですが、智代で相手の防御札を許さずに確殺を入れたいならば11ストックまで貯めましょう。

1帯では大体8ストックくらい溜まってれば順調です。それ未満でレベル2に上がった場合は集中を使用しないなど、ストックの節約をして強引に10ストック貯めましょう。

 

最後に

このデッキは相手のストックを総とっかえする『いつもの光景』互換に非常に弱かったり、とにかく山札を強くしてキャンセル勝負するタイトルなどとの相性が悪かったりします。

f:id:Heater:20200710014427j:plain

 

なのでデッキ相性自体は顕著ではありますが、回しててとにかく楽しいのでお勧めです。

Key20thはバニラカードが一切ないタイトルで全カードが汎用性高めなので、いまだに構築は迷走しています。しかしその分構築も楽しいので考え甲斐もあります。

特にKey20thは構築しやすい&回しやすいので初心者にもおススメ。これを機にヴァイスを知らない鍵っ子もヴァイスを始めてくれたら嬉しいです。